費用対効果が悪い

フランスの語学学校の質は年々低下傾向にあります。それは公立の語学学校に関わらず私立の語学学校でも同じことです。理由としましては講師の質の低下を挙げることができます。語学留学ブームが過ぎ去った今日において顧客の獲得は各語学学校の課題となっており、経営不振から有能な講師離れが語学学校で起きていることです。多くの公立大学付属の語学学校の学生の登録者は中国や南米の留学生が大半を占めているため、教室は片寄った雰囲気であるうえ、公立の講師はやる気がなく、発言する機会はほとどなく座学をメインとしたレッスン内容となっております。私立に関しても同じことが言え、講師の怠慢が目立つのが現状です。

ビザ却下のリスクに注意!

昨今、FLE指定の私立及び公立の語学学校でビザが却下される事例が少なくありません。その理由についてフランス大使館によると私立の語学学校ではDiplômeの取得ができないということです。また、公立の大学付属語学学校でもビザ却下事例は増えており、語学留学にはビザ取得に注意をはらわなくてはなりません。ビザを取得できなければ、支払い済みの学費及び住宅にかかる費用の返金請求(経営が困難な私立学校では返金されなかった例もある)をしなければなりません。債権回収をする可能性がある以上語学留学はお勧めしておりません。

学位取得ができない

語学学校で学業を修了しても語学学校が発行する紙切れにすぎない修了証明書が発行されるだけなのに対して、フランスの大学・大学院の学業を修了すれば学位(学士号、修士号など)が取得できます。フランスで仕事をしたい場合などに強みとなるのがこの大学・大学院の学位となります。留学のスタートが大学・大学院であった場合、始めから学位を取得する過程に入ることができます。しかし、語学学校を経由して大学進学していては時間が年単位で無駄になってしまいます。時間もお金もうまく活用してせっかくの1年間の留学も無駄にしないようにできるのもメリットであると言えます。

授業の質が悪い

前述したとおり、私立だからと言って質がいいというわけではないのが語学留学。授業の質を決めるのは学校ではなく講師です。高い学費を支払った分のサービス対価を求めることになります。すなわち、学校へのクレームする人は高い学費を払った人。要するに高い学費を払えば、その分のストレスを抱えることは間違いありません。大金を払って留学するわけですからきちんと考えて学校を選びましょう。